柳本光晴『響 〜小説家になる方法〜』1〜6巻

 

 

 主人公の圧倒的な才能に惹きつけられるマンガといえばあなたは何を思い浮かべるだろう。

3月のライオン』、『ヒカルの碁』、『テニスの王子様』、、etc

これまで、様々な作品でありとあらゆる才能が描かれてきた。こうした才能には常に根拠として、相応の"努力"や"血筋"が持ち出されてきた。

 

 

響 〜小説家になる方法〜』で描かれているのは、圧倒的な文才を持つ女子高生 鮎喰響でありその能力を振りかざしたパワーゲームだ。第1話では出版社に響が初めて投稿した小説が届き、その才能が編集者に発見される様子が描かれている。響が投稿した『お伽の庭』はその後、周囲の小説家や同級生に強い影響を与えることとなり、また同時に絶大な支持を受けていく。

 

この作品において、主人公の"努力"が描かれることはないし、"血筋"が才能の根拠となるわけではない。しかし、その代わりに響の一切ブレることのない芯とそれに基づく行動(そうした行動が周囲の人間には全く理解されない様子を含めて)を描くことで、才能に説得力を持たせることに成功している。

4巻には、どうしたら面白い小説を書けるのか問われた響が「……普通に生きてたら?」と答えるシーンがあるが、この一言に主人公の魅力や本質が現れている。 

 

 

拙い絵ではあるが、一度読み始めるとどんどんと引き込まれていく。

オススメです。

 

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